長野岩石図鑑

石灰岩(limestne)『善知烏山石灰岩』 塩尻市善知鳥山

概要

23_2_a.jpg
岩種 堆積岩
地質年代 古生代(薮原層)
採取地 塩尻市善知鳥山

一般的な特徴

《石灰岩(limestne)》
CaCO3を主成分(50重量%)とする堆積岩。
生物遺体の累積または化学的沈殿により形成されたものは原地性石灰岩、原形成の場から流水により別の場所に運ばれ堆積した粒子から成るものは非原地性石灰岩。後者は、肉眼的粒度による砕屑物の区分に対応して、石灰礫岩・石灰砂岩・石灰シルト岩・石灰泥岩に分けられる。
主として化石より成る石灰岩は、化石の種類に応じて、貝殻石灰岩・有孔虫石灰岩・サンゴ石灰岩などに分けられる。

固有の特徴

《塩尻市善知烏山の古生層》
塩尻市南東2kmに善知烏山の石灰岩採石場がある。この石灰岩は藪原層のメンバ-でNE-SWに約4.5km延びている。現地での石灰岩の厚さは約16mである。石灰岩は灰色~暗灰色で部分的にドロマイト質になっていて、全体に結晶質である。石灰岩は塊状で、上位は千枚岩質の黒色粘板岩であり、下位は粘板岩・硬砂岩・チャートの互層である。
この石灰岩の含化石帯は石灰岩の上部で、赤色粘土をともなうウミユリ石灰岩から、腕足類・巻貝が採集されていた。その後、亀井ほか(1962)により、ウミユリ帯の下方8mのところからサンゴが発見された。
紡錘虫およびサンゴ化石から、藪原層は二畳紀中期上部~二畳紀後期下部と推定されている。美濃赤坂の生物相と類似し、美濃相を示す。
狩野(1975)はコノドントの特徴が三畳紀中期~後期を示すものとし、下表のような層序をたてている。

時代 木曾産地 梓川地域
ジュラ紀 野俣層  
三畳紀 上部
下部
味增川層
島々層
藪原層 一ノ沢層
二畳紀 奈良井層 徳本峠層
(白骨層)

藪原層の一部は古生層で、他は三畳紀であるが、さらに今後検討を要する点である。

採取地写真

23_1_a.jpg

Page Top