長野岩石図鑑

ひん岩(porphyrite) 上田市上半過岩鼻

概要

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岩種 火成岩
地質年代 新第三紀 中新世
採取地 上田市上半過岩鼻

一般的な特徴

閃緑岩質組成をもつ斑状の半深成岩。
斑晶は斜長石(中性長石)・角閃石または輝石。石基は完晶質で、通常、安山岩の石基よリ粗粒。
H.Rosenbusch(1908)は第三紀以後の安山岩に対して先第三紀のものをヒン岩とよんだが、この用法は今日ではほとんど使われていない。
日本では特にグリ-ンタフ地域に岩脈または、小貫入岩体として多産。
porphyriteの語は紫色を意味するギリシャ語のπoρφγρα(porphyrous)に由来。

固有の特徴

半過の岩鼻は別所累層の泥岩中に石英ひん岩が岩株状に貫入し、千曲川の侵食によって数10mにおよぶ。高い断崖を作ったものである。ひん岩は長径1.5kmほどの楕円形の貫入体である。
ひん岩の斑晶は、角閃石・斜長石それに石英である。角閃石は黒色で2~5㎜の結晶であるが、変質して暗緑色の緑泥石に成っている。斜長石は白色不透明の長柱状(2~5㎜)の結晶である。石英は1~3㎜の不規則で灰色半透明の結晶である。石基は灰色で斑晶が良く浮きでてみえる。
岩鼻の穴は、ネズミが逃げ込むときに掘った穴であるという伝説がある。この穴の方向に平行な節理ができており、古い千曲川がぶつかって節理に沿って侵食してできたものであると考えられている。

採取地写真

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