長野岩石図鑑

流紋岩(rhyolite)『石坂流紋岩』 北安曇郡小谷村北小谷石坂

概要

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岩種 火成岩
地質年代 古第三紀
採取地 北安曇郡小谷村北小谷石坂

一般的な特徴

《流紋岩(rhyolite)》
化学組成上、花崗岩に対応する珪長質火山岩の総称。
Rosenbushをはじめヨ-ロッパの多くの学者は、珪長質火山岩を先第三紀
と第三紀以後とに分け、前者を石英斑岩、後者を流紋岩とぶ習慣があった。
アメリカや日本では、その産出時代とは無関係に産状によって両者が使い分けられている。
流紋岩は一般に斑状をなし、石英・アルカリ長石(サニディン*1・アノ-ソクレ-ス*2または正長石)・少量のソ-ダ斜長石および黒雲母(または角閃石稀に輝石)の斑晶を有する。鉄苦土鉱物およびカルシウム斜長石の増加に応じて、流紋石英安山岩に移化。
石基はガラス質ないし隠微晶質・珪長質で、流理・球顆・団塊・気泡などの構造を示すことが多い。
溶岩・火砕岩あるいは岩脈を成す。
日本では、白亜紀(西南日本内帯)と新第三紀(グリ-ンタフ地域)に多量に噴出した。
石英粗面岩と同義語。

固有の特徴

《石坂流紋岩(古第三紀)》
石坂部落北東の姫川沿岸を模式地とする。姫川沿岸では来馬層に貫入し、平倉山凝灰角礫岩に不整合に覆われる。
の岩相は、一般に灰白色で顕著な層理を呈し、無斑晶質で比較的硬質である。
灰白色で肉眼的には石英・黒雲母の斑晶が明瞭であり、ところにより熔結している。全体的に塊状であるが、一部には節理の発達しているところも見られる。
姫川と浦川の合流点の北約100m付近の河床では、来馬層の粘板岩と流紋岩との接触が見られ、来馬層が熱のために弱い変成を受けているのが観察される。
本岩は池原の西では白馬乗鞍の火山砕屑物によって覆われている。池原下の南西方向の谷では来馬層の粘板岩と断層で接しており、この付近が本岩の南限である。
石坂流紋岩はK-Ar法による年代測定の結果では58X106年と算出されている。(斎藤豊1968)

採取地写真

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