長野岩石図鑑

粘板岩(slate)『白馬層群』 北安曇郡小谷村鎌倉山

概要

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岩種 堆積岩
地質年代 古生代(白馬層群)
採取地 北安曇郡小谷村鎌倉山

一般的な特徴

《粘板岩》
泥岩や頁岩が圧力による低変成をうけて硬く緻密になったもの。中・古生界に多い。堆積面に無関係に剥離しやすい。灰黒~黒色。
少量の炭質物・黄鉄鉱・雲母・方解石・石英・金紅石などを含むことが多い。
粘板岩の変成の少し進んだものが千枚岩である。
昔は瓦・石板などに利用されたが、今でも砥石や硯石に使われる。
碁石(黒石)の材料として有名な那智黒も黒色粘板岩の一種である。

固有の特徴

《白馬層群の古生層》
姫川断層の延長部は、下リ瀬で姫川の東岸に移り、平倉山の東側から戸土の西へ延びると推定される。断層に沿って流紋岩・玄武岩・ヒン岩などの火成岩が分布し、地質は複雑である。この線から西には、真那板山を中心として、飛弾山脈の古生層および流紋岩が分布し、蛇紋岩がN50~60W方向の延びをもってはいっている。この古生層の岩相は、黒色粘板岩・硬砂岩・白色または黒色チャ-トで、構造が乱れている。
大網西方では滑面の発達したチャ-トと蛇紋岩が接触していて、蛇紋岩側は接触部の3mくらいが珪ニッケル鉱で緑色化し、さらに200mにわたって片状化し、それから先は塊状になっている。なお大網東方では、互層状態に上部から下部に向かって、硬砂岩・蛇紋岩・粘板岩・蛇紋岩の順に重なりあっているのが見られ、古生層側は、ホルンヘルス化や緑泥石化し、蛇紋岩が古生層中に貫入してきたものと思われる。蒲原付近から北は、チャ-トが急に多くなり、姫川の谷は狭くなっている。塩坂西方の崖には、石灰質砂岩・石灰岩の小露出があるが、化石はみつかっていない。
古生層の走向傾斜は、横川と大網の間ではほぼEWでN傾斜、平岩と塩坂の間ではほぼNNW-S SEでNWかSE、姫川西岸では一般にN40~50Wで、東北部では水平になる。
蒲原-湯原-下寺を結ぶ。NNWの構造線に沿って温泉および湯徴がみられる。

採取地写真

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