長野岩石図鑑

粘板岩(slate)『奈良井層』 上伊那郡辰原野町小横川

概要

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岩種 堆積岩
地質年代 古生代(奈良井層)
採取地 上伊那郡辰原野町小横川

一般的な特徴

《粘板岩》
泥岩や頁岩が圧力による低変成をうけて硬く緻密になったもの。中・古生界に多い。堆積面に無関係に剥離しやすい。.灰黒~黒色。
少量の炭質物・黄鉄鉱・雲母・方解石・石英・金紅石などを含むことが多い。
粘板岩の変成の少し進んだものが千枚岩である。
昔は瓦・石板などに利用されたが、今でも砥石や硯石に使われる。
碁石(黒石)の材料として有名な那智黒も黒色粘板岩の一種である。

固有の特徴

《奈良井層(領家帯)》
本層は、領家変成帯の黒雲母粘板岩帯の最下位のものである。
泥岩・砂岩を主とし、しばしば海底地すべり堆積物が見られる。
上部に礫岩・石灰岩・塩基性-中性火山岩がある。
模式地は、上伊那郡箕輸町西部の大出川、深沢川で、層厚は1500m以上と推定される。
本層は一般に、細粒砕屑岩類で特徴付けられるが、本層上部の特徴は礫岩が見られることである。泥質もし<は細粒岩質の基質中に径数cmのチャ-トの円礫と、泥岩、あるいは細粒砂岩の偽が乱雑に配列している。その他、石灰岩のレンズや塩基性-中性火山岩(主として玄武岩質凝灰岩)を伴っている。
辰野町小横川では『龍渓彫り』の原石として採取されている。

採取地写真

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