長野岩石図鑑

凝灰岩(tuff)『太郎山層』 埴科郡坂城町鼠宿(千曲川右岸)

概要

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岩種 堆積岩
地質年代 新第三紀 中新世(太郎山層)
採取地 埴科郡坂城町鼠宿(千曲川右岸)

一般的な特徴

《凝灰岩(tuff)》
 火山灰が固結して生じた火砕岩、すなわち構成粒子の大部分が直径4㎜以下である火砕岩の総称。


《火砕岩(pyroclasticrock)》
 火山砕屑物が固結して生じた岩石。火山砕屑岩ともいう。
 直接火山活動によって堆積し生じたもののほかに、火山作用以外の営力(風、流水など)によって再堆積し固結した岩石も含まれる。したがって、火山源以外の砕屑物質を少量含む場合もあり、その量が多くなれば非火山性の砕屑岩へ移化。

固有の特徴

《太郎山層》
 新第三紀中新世の堆積岩。
 本層は坂城町と真田町の境にある芝峠と、その北方約1kmの大道山(1,301m)の稜線の西斜面から、入横尾東方の山陵、ならびに太郎山から西の虚空蔵山に至る北斜面にわたって分布する。標準露頭としては、坂城町入横尾北東で、御堂川上流の御光沢西の通称立岩(934m)の尾根と坂城町四ツ屋東方の名沢川上流である。
 層厚は、御堂川中流では約420m。
 大峰山層に整合に重なり、横尾層に整合に覆われる。
 主として石英安山岩質の凝灰岩から成る緑色火山性岩石からなり、上部に凝灰岩質頁岩の薄層をはさむこともある。
 緑色火山性岩石は、淡緑色、緻密で硬く、斜長石の斑晶が批較的よくめだち、ところによっては熔結凝灰岩のような構造の認められるものもある。肉眼的にも多様であるが、横尾層の火山性岩石に比べて、一般に硬い傾向がある。

 『上田城』石垣の材料石となっている。

採取地写真

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