長野岩石図鑑

凝灰角礫岩(tuff breccia) 長野市入山(裾花大橋)

概要

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岩種 堆積岩
地質年代 新第三紀 鮮新世(荒倉山層)
採取地 長野市入山(裾花大橋)

一般的な特徴

《凝灰角礫岩(tuff breccia)》
直径32mm以上の火山岩塊と多量の火山灰の基地とからなる火砕岩。
火山灰の基地の量が少なければ火山角礫岩。

固有の特徴

《荒倉山火砕岩部層(棚集塊岩層)》
 長野市小鍋下小鍋から荻久保入口までの国道406号沿いの地域および裾花ダムの両岸が模式地。新第三紀鮮新世。
 下位の大久保砂岩泥岩部層を整合に覆い、上位の荻久保砂岩泥岩部層・猿丸砂岩礫岩部層はアバット(*1)関係を示す。
 上部層は、塊状溶岩が大部分を占め、自破砕溶岩・火山角礫岩・凝灰角礫岩・火山礫凝灰岩・凝灰岩などを伴なう。溶岩は戸隠村蔵が川から追通付近に発達し、周辺には火砕岩が発達する。包有物として、角閃岩斑れい岩や角閃石巨晶(最大3cm)が含まれる。
 下部層は、塊状溶岩・自破砕溶岩・火山角礫岩・凝灰角礫岩・火山礫凝灰岩・凝灰岩など多様な岩相からなるが、自破砕溶岩や凝灰角礫岩などが大部分を占め、下部層を特徴づける。虫倉山から鬼無里村親沢付近はほとんど溶岩で構成され、ここから周辺部に向かって火砕岩が発達する。
写真は、下部層の凝灰角礫岩・火山礫凝灰岩である。

*1:アバット(abut)
不整合の一型式。新期の地層の層理面が、その基底面すなわち基盤の浸食面と平行せず、著しい角度でこれと斜交し、ぶつかるような状態になっている場合、新期層は基盤にアバットしているという。
沖積層や洪積層では、至る所で見られ、より古い地層の場合には基盤の凹凸の激しい、内海・浅海性の堆積盆地でよく見られる。

採取地写真

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