川は山から海に至るまで、利水、環境面で私達の暮らし、地域の発展に大きな利益をもたらしてくれます。その一方で、洪水や津波などの危険な側面もあわせもっています。近年は、これまでに経験のない豪雨や地震が頻発し、その危険性は高まっています。私たちは、地域の自然や歴史的文化的背景も考慮しながら、人々が安心して快適に暮らせる空間を確保するための河道計画や川づくり、各種施設設計に取り組んでいます。
急峻な地形が多い日本は、降雨量も多く、毎年、各地で土砂災害が発生しています。また、火山も多く、噴火にともなう災害等も発生しています。砂防は、こうした土砂災害や火山災害から生命や財産、社会基盤を守るための事業です。私たちは、流砂系の総合的土砂管理の考え方等も踏まえたうえで、流出土砂のコントロール、砂防堰堤や渓流保全工といった砂防施設の計画、設計を行い、災害に強い国土基盤の形成に取り組んでいます。
道路は日常生活や経済活動に必要な重要なライフラインの1つであり、多面的な機能を有しております。また、その 計画には、トンネル、橋梁、擁壁、函渠、その他付帯構造物など多岐にわたる知識、知見が必要となります。さらに、近年 では地域の生活空間についての検討も求められております。
橋梁設計には、他の構造物以上に「景観」についての要求が大きくなっております。安全性・経済性だけでなく「景観との調和」という視点も重要となっております。