Interview 01

地質を調査し把握することで 構造物の設計・施工へと繋がる 重要かつやりがいのある業務。

地質調査

「地質調査」の業務内容について

橋、河川構造物、道路、防波堤、トンネルなどのインフラ構造物の設計・施工のための、地層や地盤の硬さ、地下水の調査を行います。
地すべり対策工、堤防・道路盛土などでは技術者が、計画・調査・解析・設計・施工管理指導・維持管理まで、事業全体を担当することがあります。

地質調査は地層の判定だけでなく、調査で得られた性質を数値化して「地盤定数」としてまとめたり、設計・施工を行ううえでのリスクを整理することで、設計に必要な基礎資料となるようにとりまとめます。
また、まとめた地盤定数から軟弱地盤解析や地下水解析などのシミュレーションを行うことも地質調査のうちのひとつで、数値解析結果に基づき対策工を設計します。

河川構造物周辺の軟弱な地層からダムの硬い岩盤まで様々な地質調査を経験することができ、ボーリング調査からシミュレーションまで様々な知識が必要となりますが、上司や先輩など周囲の人たちの協力のもと仕事を進めることができます。

最近携わった業務について

ダムの再生事業に伴う地質調査に携わりました。
既設ダムを利用してダム堤体の嵩上げを行うことで、必要貯水容量の増加を計画しており、私は堤体嵩上げ工事に必要な現地盤の強度を確認するための地質調査を担当しました。

既設ダムの監査廊内で斜めに掘削するという特殊なボーリング調査だったので、事前にボーリング作業員の方々と搬入方法や必要資材、掘削方法、安全確保について打ち合わせを重ねてから現場に乗り込みました。
また、現場に乗り込んでからは、日々の現場の安全チェックや透水試験などを行いました。
今まで屋外で垂直方向へのボーリング掘削しか経験がなかったので、特殊環境下での掘削を行うための準備や懸念される問題などを学ぶことができ、とても貴重な経験になりました。

現場作業終了後は現地踏査結果、ボーリングコア、ボーリング孔を活用した孔内撮影結果・透水試験結果、室内岩石試験結果から総合的に対象地盤を評価し、ダム再開発への基礎資料の整理を行いました。

担当者の声

地質環境課 大塲 悠希

2020年入社。
地質調査・地下水調査・軟弱地盤解析などに携わりながら、土木技術者として日々勉強中。

業務での役割や気をつけていることは?

役割について、調査結果の考察はもちろんですが、現在はその前段階の、既往調査結果の収集・整理、調査方法の検討、安全管理といった調査全体の計画を行うことが多いです。

気をつけていることについて、作業現場では、原位置試験や協力会社との意思疎通、安全に現地作業を行う方法など、現場にいなければ学べないことが沢山あるので、作業員の方々の声に耳を傾けることを心がけています。
また、調査結果の整理では、事業の全体を把握しつつ、専門分野ではないお客様にも十分理解していただける内容となるように意識して資料を作成しています。

仕事のやりがいや面白さは?

まだまだ勉強途中ですが、地質は地球が辿った「歴史」そのものなので、その歴史を文献や現地踏査から学ぶことに面白さを感じています。戦国時代など比ではないダイナミックな歴史なので、圧倒されます。

また、いろいろな場所に行きご飯を食べたり道の駅を巡ったりできるのがこの業界ならではの楽しみだと思います。
私も長期現場が入ると、御用達の宿ができたり、おいしいご飯屋さんを開拓したりして楽しんでいます。

今後の目標やこれから実現したいことは?

高規格道路やダムなどの社会インフラ整備に携わっていると思うと、とても誇らしく思う一方で、それらの大規模な構造物の設計・施工に関わる調査を行っていることに責任感を覚えます。

成果を納めるお客様に対してはもちろん、私たちの成果を活用する設計会社や施工会社に対しても、その土地の特徴やリスクを相手の立場で伝えられる知識を身に着けたいです。
私が携わった事業では、まだ構造物の建設を終えたものはないので、それを見ることが今の楽しみです。

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