Interview 02

上空、地上、地下と あらゆる方面から徹底的に分析し 地すべりに立ち向かう。

地すべり調査

「地すべり調査」の業務内容について

地すべりとは、緩んでいる地盤が大雨や融雪後にゆっくり斜面を動く現象です。

地すべり調査の仕事は、計画・調査・観測・解析・設計・施工指導まで、お客様から委託を受け、地すべり対策事業全体のコンサルティングを行うことが多いです。
最初に人口衛星・航空写真・等高線などから、地すべり地形がないかを調べ、次に地形や地質状況および構造物の変状などを現場を歩いて調べ地質調査計画を提案します。
その後、計画に沿ってボーリング掘削などの詳細調査を行い、地すべり地の地質状況を3次元で把握し、同時に地下水位や地中の動きを監視する機械を設置・観測します。

これらの調査によって得られたデータから解析を行い、地すべりを止めるために最適な対策工を段階的に考えます。最近では集水井・抑止杭などの地すべり対策工も老朽化が進んでいるため、維持管理・更新の計画策定などが増えています。

最近携わった業務について

地すべりによって道路に亀裂など変状が発生し、車両の交通に支障をきたしている地すべり箇所の調査から解析までを行い最適な対策工を検討したり、道路の法面(人工的に山を切った場所)が崩壊しかかっている箇所を調査し、その原因を解明し追加の対策工を検討する業務などを行いました。

また、道路だけではなく、ダムに影響される地すべり地での調査・監視を行い、地すべりの影響などを考察する業務も行っています。
そのほか、衛星(干渉SAR)やUAV-LiDARから得られたデータで地すべりの範囲や動きを時系列的に捉えられる技術を活用し、地すべり状況を把握して詳細な地質調査の提案なども行っています。

担当者の声

防災課 大橋 泰知

2016年入社。
主に地すべり調査・解析・設計や、斜面災害復旧などに携わる。若手のリーダー的存在で、面倒見の良さと理解度に応じた丁寧な指導で、新入社員の成長が早い。

業務での役割や気をつけていることは?

主担当として業務を行いつつ、一緒に仕事をする後輩への指導を行う役割を担うことが増えてきています。
新人のときに、現場の進めかたや仕事のやりかた、やるべきことなどを先輩が丁寧に教えてくれたことや、そのときに自分が感じていたことを思い出しながら教えています。

難しい仕事を任されることが増えてくると、いろいろな壁にぶち当たりますが、その都度ベテラン技術者に相談したり、第三者からチェックをしてもらうことで、より難しい仕事に安心して挑戦できています。

仕事のやりがいや面白さは?

地形・地質・地下水などの自然現象を分析して、自分の知識・経験をもとに、ストーリーを組み立てて、答えを出していく過程に、技術者としてのやりがいや達成感があります。

地域で生活している人々から直接的に感謝されることはありませんが、自分が関わった地すべり対策が完成したあとに、陰ながら人の役に立っていると感じています。

また、個人として興味を持っている構造地質学や層序学分野の調査ができることを嬉しく思っています。

今後の目標やこれから実現したいことは?

入社するまではなにも疑問を持たずに山間部の道路を走っていましたが、仕事をはじめてからは、いろいろなところに地すべりがあり、世の中の人が安心して道路を通ることができるのは、我々コンサルタントが調査・解析・設計を行い、ゼネコンさんが工事、そして発注者さんが地すべり事業全体を調整し、防災・減災が自分たちの使命として真剣に取り組んでいるからだと知りました。

地すべり防止工事士にも合格したので、今後は、地質リスクを含む斜面防災事業全体を考えながら業務を行い、斜面防災分野でのエキスパートを目指して成長し、世の中の人の安心・安全を守っていきたいです。

Entryエントリー

自然と向き合い、自然を守り、自然と人をつなぐ「建設コンサルタント」というお仕事にご興味のある方は、是非エントリーをお願いします。社会や人の生活を支えるやりがいのある職場で、私たちと一緒に未来を切り拓いていきましょう。

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